Re:ゼロから始める異世界生活 3巻 あらすじ
――さあ、物語を動かそう。大切な人たちと、同じ朝日を迎えるために。
強い決意を固めて、屋敷の始まりの日へと舞い戻ったスバル。ロズワール邸で繰り返したループの記憶を総動員し、最高の選択を行うことで惨劇の回避を狙うスバルだったが、絶対に失敗できないという恐怖心とプレッシャーはスバルの心を蝕んでゆく。そんな砕け散りそうな心を抱えるスバルに、あの始まりの日と同じ微笑みを浮かべるエミリアが手を差し伸べて……。「笑いながら肩組んで、明日って未来の話をしよう」
大人気WEB小説、三ヶ月連続刊行の第三幕開始!
【感想】
「第二部:ロズワール邸編」後篇、前巻の問題提起編を受けての問題解決編。今回はループはなしで、ボロボロになりながらもギリギリのところでゲームクリア。
エミリアの膝枕や、レムの鬼化といった見せ場も多い。
レムの武器、モーニングスターはどこから出てくるのか疑問。スカートの中しか隠せる場所はないが、あんなの持ってたら大変だろうに。それとも、レム=具現化系能力者か。
原作だとアニメでは分からないような設定がよく分かって面白い。例えば、細かいところだけど、ループする前の最初の回で、レムがスバルの髪の毛を切りたがっていたのは、スバルを不信の目で見すぎるレムに対して、ラムが誤魔化すためにとっさについた嘘だとか。他にも、レムがどうスバルを観察していたのか、心境の変化が丁寧に描かれていたり、街の子供たちの一人、スバルを仔犬に引き合わせたお下げの女の子は、実は敵キャラで、その後行方をくらましている、というエピソードがあったり。アニメにはアニメの良さがあるけど、情報量の違いで活字には活字の良さがある。どっちのリゼロも好き。
そして、長月さんのあとがきによると、4巻からがようやく本編のスタートだと言う。1巻はチュートリアル、2巻で「この作品らしさ」が出てきて、3巻で「この作品の面白さ」が出てくる、と。えらい長い前振りだなぁと思いつつ、4巻からはついに「第三部:王選編」へと突入だ!
Re:ゼロから始める異世界生活 3巻
長月達平(著)、大塚真一郎(イラスト)
目次
第一章「ナツキ・スバルのリスタート」
第二章「泣いて泣き喚いて泣き止んだから」
第三章「勇気の意味」
第四章「鬼がかったやり方」
幕 間「レム」
第五章「オールイン」
エピローグ「未来の話」
幕 間「月下の密談」
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