灰と幻想のグリムガル 2巻:あらすじとネタバレ感想

灰と幻想のグリムガル2巻

灰と幻想のグリムガル 2巻 あらすじ

……見捨てるなんて、できない。というか、見捨てるべきじゃない、と思う。
見知らぬ世界「グリムガル」へと連れて来られたハルヒロたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。
ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリイが過去に仲間を失った場所でもあった。順調にいくかと思われたハルヒロたちの探索だったが、予期せぬ仲間との別行動を強いられ、更にデッドスポットという異名を持つ巨大なコボルドが襲いかかる。
新たな試練とともに、灰の中から生まれる冒険譚の第二章が紡がれる!

灰と幻想のグリムガル第2巻/OVERLAP 裏表紙より引用

灰と幻想のグリムガル 2巻 ネタバレ感想

スポンサーリンク

第2巻は、アニメでいうと9話から12話の内容です。プロットの組み換えはありますが、アニメはすごく原作に忠実に作られてますね。

アニメだと、「メリイが元仲間を解呪」→「ランタ置き去り」→「救出」→「デッドスポット」となっているところ、原作では、「ランタ置き去り」→「救出」→「メリイが元仲間を解呪」→「デッドスポット」と順番が変わっています。

ランタが「俺にかまわず先に行け」と繰り出して置き去りとなるシーンも、アニメの方が、よりドラマチックに盛り上げています。「灰と幻想のグリムガル」は本当に良いアニメ化だったのに、続編が作られないのは残念すぎます。

原作にしかないエピソードとしては、「オークが街の中に攻め入ってきて、レンジがオークの首領を一騎打ちで討ち取る」というものがありました。この辺りは今後の伏線なので、アニメ的には必要ないですからね。アニメでは「ソウマ」も「暁連隊(デイブレイカーズ)」も出てこないですしね。

第2巻の大きなテーマは、「ハルヒロがリーダーになる過程での苦悩」ですね。この辺りの「ごく凡人」のハルヒロが、行きがかり上、リーダーとならざるを得なくなってしまったゆえに悩むというが、等身大で、すごく共感できます。こういった悩みを丁寧に扱っているのが「灰と幻想のグリムガル」の魅力のひとつだと思うんです。

生まれながらの根っからのリーダーってそんなにいないと思うんですよね。多くの人は、学校や職場でも「無理やり任されたから」「選ばれたから」とかそんな理由でリーダーをやることになって、ウジウジ悩むわけじゃないですか。僕も中学生の頃、学級委員をやらされたときは、マジでウジウジ悩んでましたよ(笑)

ハルヒロは、ランタのやること為すことが鼻につくんですよね。それでもチームとしては上手く調整してやっていかなければならない訳で。「支配型のリーダー」と「調整型リーダー」なんて言葉も出てきましたね。

ランタのことで悩んでいたハルヒロも、置き去りになったランタを救出する過程でランタのことを理解し、最後にはチームとして「一段上の結束」を手に入れました。リーダーとしてのハルヒロの成長が、今後のストーリーでどう描かれるか、とても楽しみです。

ついに次巻、3巻からは、アニメにはない完全初見のストーリー展開に入ります。さあ、次からが本番です!

著者あとがきを読んでフムフムと思ったこと

第2巻の著者あとがきは、「理想のゲームについて」です。
「もうゲームを通して世界が広がることはないかな。でも自分には小説があるぜ」といった内容です。

なお、十文字先生の思い出のゲームは、
・ドラゴンクエストⅢ
・ドラゴンクエストⅤ
・ファイナルファンタジーⅡ
・ファイナルファンタジーⅣ
・ファイナルファンタジーⅦ
・ロマンシングサ・ガ
・Ultima Online
・EverQuest
とのこと。いずれもメジャーな大名作ですね。

ちなみに、僕はMMORPGだと、初期のリネージュ廃人レベルでハマったことがあります。MMORPGを廃人プレイした経験がある人は分かると思いますが、あれ、ゲームの世界がリアルより大切になりますね。ガチでそうなります。1巻の著者あとがきにも書いてありましたが、「起きてる時間は、睡眠と食事とゲームで次に何をするかを考える時間」になります。
もちろんずっとそんな感じだと困るわけですが、人生のごく短い期間であれば、「よい経験」だと個人的には思いますよ。そういう経験があるからこそ、分かることだったり、楽しめるコンテンツだったりがあると思うのです。

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。
十文字 青(著)、白井鋭利(イラスト)
目次
1.格の違い
2.へたれ議長
3.慣性ならぬ惰性の法則
4.暗黒流儀
5.器
6.回り道でも
7.先生にお任せ
8.分不相応
9.スルー・ジェラシー
10.かっこわるいくせに
11.アレ
12.大事なときは
13.コンビ
14.男の子
15.浮沈するドレッドナイト
16.願いと覚悟
17.嘘と昨日、今日と明日

>>灰と幻想のグリムガル3巻のネタバレ感想へ

スポンサーリンク
灰と幻想のグリムガル2巻

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です